女性の役員・管理職登用目標に想う...
2014年7月15日
平素はお世話になります。
弊法人は従前より男女共同参画推進団体の立場から、「女性活躍」「管理職登用」に関して応援して参りましたが、『2013年版 男女共同参画白書』に、冒頭で「成長戦略の中核である女性の活躍に向けて」という特集が組まれているのをご存じでしょうか?
この白書では、「女性が経済分野で期待されている理由」として、
① 女性の就業が拡大することで、多様な価値観が商品やサービスなどに反映され、新市場が開拓される。
② 少子高齢化による生産年齢人口の減少を、働く女性が増えることによって食い止めることができる。
③ 女性が担っていた家庭での育児、介護、家事などが市場化された場合、大きな経済効果を生む可能性がある。
などと記載しています。
また注目点として、「女性の管理職が少ない(1割未満)/全くいない理由」を企業に聞いた調査結果に、「現時点では、必要な知識や経験、判断力等を有する女性がいない」(48.9%)、という回答が1位を示す一方、『そもそも「女性が希望しない」』と回答した企業も17.9%あることです。
これは、単純に「女性側にやる気や向上心がない」と受け取っては早計だと思うからです。
おそらく、「もっと働きたい!輝きたい!が、家庭と仕事を両立することが女性にとって難しい」、「仕事と家庭を天秤にかけて止むを得ず仕事を諦めるしかない」といった心理要因が少なからず働いていることも忘れてはならないと思います。
そのような中、このたび経団連は、女性の役員・管理職登用に関する目標を定めた会員企業の自主行動計画を公表しました。
27社が自主的に数値目標を掲げ、このうち2020年に女性管理職比率30%達成を促す安倍晋三政権の目標と同水準を目指す企業は3社とのこと。
各社事情が違うので数値は単純比較できないと思いますが、各社経営戦略の一環として積極的・主体的に取り組んでほしいものです!